ロックバンド「XANVALA」のベーシストとして活躍されている70.さんに、SUSHI BOX「Finally V3」をご利用いただいたきっかけや使用感、サウンド面でのポイントなどをお伺いしました。

はじめに、SUSHI BOXやFinally V3を知ったキッカケを教えてください。
70.さん(以下敬称略):
今、Dark GlassのAnagramを使用しているのですが、その使用方法などを紹介する動画でFinally V3を使用しているのを見て気になりました。
細かすぎるモダンな歪みを、バンドサウンドにマッチする太さあるサウンドにしたくて色々と探していたところだったので試してみたいな…と。
最近の細かいモダンな歪みも好きなんですけど、バンドサウンドの中で出すとジャギジャギしたサウンドが耳につく時があって。
歪みの気持ち良い3kHzあたりの周波数も、ギターと当たってしまう事も多いですし。
そこでFinally V3を入れるとサウンドの距離が離れて、自分の作りたい歪みを作ってもギターと周波数の帯域を避け合わなくて良くなりました。
元々は、巨大なペダルボードを使用していたと伺いました。
70.:
はい。中身は、ほぼ歪み系でした。(笑)
その時に使ってたチューブ系プリアンプもあったのですが、それだと今のセッティングにはちょっと合わなくて。
そこでアンプではなくDIに着目した理由は何だったのでしょう?
70.:
今、サウンドをDryとWetで分けていて、先に作ったDry音はFinally V3のDI出力からPAに送っているんです。
Finally V3を入れる前は、Dryの中域のドライブ感が物足りなくて。
しかしFinally V3のGAINを13時以降に上げたら400~800Hzあたりが持ち上がって、欲しかったドライブ感が得られたんです!
これだけツマミ上げても露骨に歪みはしない代わりに、後から歪みを足した時に明確に効果が出るんです。
しかも、Wetは一番最後にキャビネット・シミュレーターをかけてPAに送っているんですが、Finally V3を入れてから、出したいドライブ感が出るようになったんです。最終段とかではなく、原音の所で出音に大きく作用すると言うのは初めての感覚でした。
かなり凝ったルーティングのようで興味津々なのですが、もう少し詳細を掘り下げても良いですか?
70.:
Finally V3はAnagramのSEND / RETURNに入れてDry音を作り、DI出力からPAにDry音を送っています。
Wet音ですが、Finally V3を経由して戻ってきた音を、Anagram内で400Hz以上とそれ以下にスプリットします。400Hz以上の音だけにエグい歪みをかけて、最終的にスプリットした信号をミックスします。それをMarkBassのアンプに送って、キャビネット・シミュレーターかけてDI出力したサウンドをPAに送っています。
基本的にサウンドは足元で作って、アンプで増幅させる感じです。

ベースはATELIER Zで、かなりダウンチューニングですよね?
70.:
はい。セミオーダーで、自分好みの中域を手元で操作できるようにカスタムしています。
Finally V3のHPF(ハイパス・フィルター)がかなり良くて、会場によって60Hzあたりが回ってしまうと感じる時はONにすると、凄く効果が得られるんです。
サウンド全体をドライブさせると音が細くなってしまうことがあるので、会場によってはPAに送っているDry音を多めに足してもらうんです。その時に余計な低音をカットすると、ドライブ感が前に出やすくなるんです。しかもハイパス・フィルターの周波数も調整できるのが便利ですよね。
他にも重宝している機能はありますか?
70.:
純粋にDIとして凄いですよね!
割と真空管が入っているDIはサイズが大きい傾向にあるので、あのサイズ感でしっかり真空管の太さを出せるDIってなかなか無いですよね。
それでいて値段も他と比べてリーズナブル。電源も普通に入手できるアダプターで対応できる範囲ですし。
電源は、9Vと12Vどちらで使用していますか?
70.:
今は9Vですが、12V駆動にも興味があります。12Vだとハイパス・フィルターが本領を発揮しそうですよね。
用途によって電圧を選べるのも面白いですよね。
最後に一言、お願いします。
70.:
これから色々な良いデジタル・マルチが出てきて、単体でもカッコイイ音は作れると思うんです。
でも、それをアンサンブルの中で使えるようにするとなると、Finally V3のようなオプションが必要となってくると思います。
ぜひ買ってください。オススメです!(笑)
【製品紹介】Finally V3
「Finally v3」は、真空管(12AU7)を内蔵したDIです。
入力信号を高電圧の真空管回路で処理し、独立した音量調整とグラウンドリフトに対応したXLR端子からバランス信号として出力。スムーズなチューブサウンドをプラスします。
1/4インチ出力には独立した高電圧バッファーが搭載され、カスタムメイドされたUnagi Magnetics製DIトランスを使用。さらに、30~120Hzの範囲で調整可能なHPFを新たに搭載し、不要な低域を効果的にコントロールできます。
世界的ベース講師ベスト5に選出され、Bass Player Magazineのコラムニストとしても有名なPhilip Mann氏が手掛けるサウンドを体験してみてください。
プロフィール
70.

XANVALA
2020年1月結成。
キャッチーなメロディーと鋭利なサウンドを基盤とし、ストーリーのある歌詞をクリアな巽の歌声に乗せた楽曲を武器とするロックバンド。
全国ワンマンツアーを中心として活動中。
“乱れることは美しい”をコンセプトに、オーディエンスを巻き込みシーンを駆け上がっている。
XANVALA 公式ホームページ:https://xanvala.com/

